古い車輌の写真

井笠鉄道 9 貨車1

ホワフ1

RP075 Web#=142 掲載2008/5/30

井笠鉄道は多数の貨車を擁して盛んに貨物営業もやっていました。

写真1は形式が貨車第3号形のホワフ1で、この貨車は後に新山駅跡に開設された井笠鉄道記念館に1号蒸気機関車とホハ1と共に保存されています。これは極めて僅かしか残らなかった軽便有蓋緩急車でしょう。笠岡駅にて1970/5/10撮影。妻面の補強材が「ハ」の字型に開いているのに注目してください。

ホワフ2

写真2は籤場駅の側線に停まっていた貨車第3号形のホワフ2です。車掌室側の妻面にある貫通扉?に注目してください。列車の次の箱に接する側の妻面に貫通扉が無い場合は、どのようにして車掌さんは移動したのでしょうか?

ホワフ3

写真3と4は籤場車庫で撮影した貨車第6号形のホワフ3です。ホワフは何を運んだのでしょう。もちろんホワと一緒に化学肥料や米俵も運んだのですが、宅急便の無い時代のことゆえ一般の鉄道小荷物(所謂チッキ)や郵便物なども運んでいたと思います。笠岡駅での本線の大型貨車への積み替えは大変だったことでしょう。

井笠鉄道に在籍していたのは蒸気機関車が10輌、気動車が20輌、客車が16輌、貨車が46輌でした。貨車の内訳はホトが18輌、ホテト鉄製無蓋車?が6輌、ホチ保線用のフラットカー?が2輌、ホワが6輌、ホワフが7輌。客車や気動車の在籍数と比較すると、開業当初は一般貨物の比重も結構あったようです。

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