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貝島炭鉱 7 31号蒸気機関車

貝島炭鉱 31号蒸気機関車

RF039 Web#=274 掲載2009/3/10

貝島炭鉱の31号蒸気機関車で1925年製です。ドイツのオーレンシュタイン・ウント・コッペル社で作られました。

この蒸気機関車は44トンもの重量があり、日本に輸入されたコッペル製の中では最大のロコです。これに近い蒸気機関車といえば日露戦争当時に大量に輸入されたB6形(鉄道省や国鉄では2100形、2120形、2400形、2500形)が45トンで大体同じでしょうか。近代型蒸気機関車となるとC12でも50トンはあります。

機関庫の端にある建屋では同型のコッペルが検査を受けていました。検査や修理に何故キャブを取り外さねばならなかったのかは謎です。

貯炭ホッパーの下に入っている石炭車を押したり牽いたりして入換作業をやっていました。コッペルは国鉄の石炭車と連結できるように自動連結器を装備していました。

大きなコッペルとなるとドイツ流儀の設計がはっきりしてくるのでしょうか?煙室扉が少し下側に偏心して取り付けられています。

シリンダーが煙突の中心線よりも内側に設置されているのもドイツ流の設計でしょうか。でもサイト・オーナーはこの手のアンバランスはどうも好きになれません。

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