古い車輌の写真

南海電鉄 阪堺線 6 300、500

302

RP445 Web#=679 掲載2012/1/8

写真1と2はモ301形302、1971/9/1南海電鉄阪堺線我孫子道車庫。

1949年広瀬車輛で、戦災を受けたモ158の台車やモーターなどの主要機器を流用し車体を新造してモ301形302として復旧しました。
1972年に集電装置をYゲルからパンタグラフに取換。
1976年ワンマン化改造。
2000年に廃車。


モ301形の車体はモ151形と同じでしたが、就役時に多段式自動制御と密着式連結器を装備して連結運転ができるようになっていました。その後モ151形も同じ多段式自動制御を装備するようになり連結器を取り外して、実質的には同じ型式となっていました。
この写真を撮影したころは、この新しい塗装が導入され始めた時期でした。

307

写真3はモ301形307、1966/6/22南海電鉄阪堺線我孫子道車庫。

1927年川崎造船所でモ151形152が製造されました。後に当初の直接制御から多段式自動制御に改造されモ301形307となりました。
ところが1960年に元のモ151形も多段式自動制御に改造され、モ151形とモ301形の相違は無くなりました。307はまだ旧塗装を纏っています。
2000年に廃車。

505

写真4はモ501形505、1971/9/1南海電鉄阪堺線我孫子道車庫。

1957年にモ101形木造車を取り換えるために帝国車輛でモ501形501〜505の5輌が新造されました。戦後初の完全新製車で全鋼製低床ボギー13m車で、当時の最新技術である路面電車初の空気バネ台車、中空軸平行カルダンドライブ、多段式総括制御器、電空併用ブレーキを採用していました。車体は1953年に
大阪市電に登場した3001型(後の3000型)によく似たデザインでした。
登場時は連結運転を想定して密着式連結器を装備していましたが、実際には使用されず1965年までに撤去されています。
1976年にワンマン化改造。
1986年に冷房装置を搭載しています。
2000年に廃車。

大阪市電3000形3004

モ501形のお手本となった大阪市電の3000形3004です。正面の3枚窓がよく似ていました。ヘッドライトがモ501形と比べて小さく、バランスを逸していました。

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