HOME >>Bossの日記>>2007/12/21 (75)
BD017 Web#=75 掲載2007/12/22兵庫県明石市にある明石ベテル教会の牧師さんから、少年院でのクリスマス会に私が持っているアンティークオルゴールを演奏してもらえないだろうかという依頼がありました、9月のことです。モチロンOKなのですが、少年院と言うものは初めて。どのようなメッセージをオルゴールの音とともに届けたらいいのか・・・・日記を読み返してみるとずいぶん迷っています。あちこちの資料やお友達から意見やお知恵を拝借していました。お知恵と励ましを提供していただいた皆様、本当にありがとうございます。 牧師さんの曰く、「子供は悪くない、彼らの親が悪いんだ。彼らもフツーの男の子なんだよ」との激励を信じて加古川沿いの山中にある加古川学園と播磨学園(普通の学校のような名前なのです)に行ってきました。着いてみればすべてが新築の素晴らしく綺麗な建物、広い運動場やプール、体育館。厳重な2重の門と塀以外はお金持ちの私立高校と全く同じ。時々厳重な警戒を感じさせるものがあり、とてもカメラを取り出す雰囲気ではありませんでしたので今日の日記は写真ナシです。 行事は普通のミッションスク−ルや教会でやっているのと大差がないクリスマス祝会でした。メッセージは牧師先生が国語の成績が悪い子でもよく分かるように優しく丁寧に繰り返して伝えていました。会場で司会をしていたのはプロテスタント教会の牧師さんでしたが、カソリックの愛徳姉妹会と愛徳カルメル会のシスターの方が宗派を超えてたくさん来られていました。 この日のために買っておいた「里の秋」を「太平洋戦争で負けたお父さんの帰りを家族が待っている」情景の歌だと説明しながら聞いてもらいました。むろん家庭が崩壊して母親がいない子も多いと指摘されたこともあったので、「自分との戦争に勝った君たちを待っている人が必ずいてるはずだ、将来君たちの恋人になる人も待っているだろう。もしそのような人がいないというのならば、必ず与えられるはずだ」という余計なことをしゃべりながら下記の曲を演奏しました。(私は運命論者ではなくて、自力開拓型のフィロソフィーを持っていますので。 ) http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/satonoaki.m3u 彼らの心にはどのように響いたのでしょうか? 彼らと個人的に接触するのは禁じられていましたので、彼らの心の中にどのようなクオリアが出来上がったのかは全く分かりません。でも何人かは聞いてくれたような気がします。これはこれで一応成功というべきでしょう。 そしてクリスマスの定番曲を一そろい演奏しました。会場で流した曲をいくつか。 まきびとひつじを http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/p2440036f.m3u 聖しこの夜 http://kodemari.net/recitalidx.html/../mp3/m3u/p2404041f.m3u どうも重く考えすぎていたようで、想像していたよりも軽く出来てしまったようです。牧師さんやシスター達、お知恵拝借した皆様の経験や支援のおかげでしょう。 今年のオルゴールの出番はこれでオシマイ、残るは嫁さんと二人だけのクリスマスイブ・オルゴール演奏会。少年院と同じように電灯を消して燭火の元で聴いてみませう。 1年で最も重いと感じていた任務が終了です。これで新年が楽しく迎えられソー。
少年院関連の資料を整理していたらパラリと栞がおちました。どうも少年院で出されたフルーツケーキにくっついていたモノのようです。教会の婦人会の方からのメッセージなんでしょう。私はそんなものには気が付かずに久方ぶりのホンモノのケーキ(嫁さん抜き、因みに私はトーニュービョー)をパクついていました。昔の人はこのような事象を一言で上手く表現していましたね〜〜。・・・豚に真珠!・・・ ちっとはハンセイしなければ。
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