古い車輌の写真

井笠鉄道 7 オープンデッキ付客車

ホハ1

RP073 Web#=140 掲載2008/5/28

1970/5/10に井笠鉄道笠岡駅で撮影した1号形客車のホハ1です。この客車の端面は他の1号形とは違ってフラットでした。井笠鉄道の客車はほとんど全車の療法の連結面に赤い尾灯を装備していました。

ディーゼルカーから切り離されたホハ1を係の方がプラットホームの一番奥まで手で押していきました。後で聞いたら客車の台車には優秀なローラーベアリングを使っているので、とても軽く動くそうです。

このホハ1は旧新山駅跡に設けられた井笠鉄道記念館で1号蒸気機関車とホワフ1と共に保存展示されています。

ホハ2

籤場車庫に留置してあった1号形客車のホハ2です。連結面が丸みを帯びています。1号形客車はダブルルーフに取り付けられた2台のトルペード形ベンチレーターがチャームポイントですね。

ホハ2の手前側の窓2枚にはガラス窓の内側に縦桟が入っており、窓の外側に金属製の保護棒が取り付けられています。この部分は荷物室だったのでしょうか?

このホハ2は後に所沢市にある西武鉄道山口線で遊園地のアトラクションのような形で動態保存されていました。木造縦羽目板張りの側版は鋼製になっています。これは事故の時に大きく破損する恐れのある木造車体を西武鉄道が嫌ったためでしょう。山口線廃止後は遊園地内のレストランとして営業しています。

ホハ4

笠岡駅で撮影した2号形客車のホハ4です。

ホハ6

籤場車庫に留置してあった2号形客車のホハ6です。この客車の窓の外側には全長に渡って保護棒が取り付けられています。軽便鉄道の客車は、このように細部を見ていくと全く同じ形の車が無いように思えます。厳密に図面を参照しながら、同じ様に修繕をやったわけではなさそうです。

このホハ6は上記のホハ2と同じで、西武鉄道山口線で使用後は遊園地のレストランとなっています。

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