古い車輌の写真

岡山市内、池田動物園の保存軽便列車

井笠鉄道 3号蒸気機関車

RM007 Web#=180 掲載2008/7/17

写真1は岡山市の外れに在る池田動物園で保存されている井笠鉄道の2号蒸気機関車です。このロコは井笠鉄道が井原〜笠岡間19.4Kmの開業に備えて、機関車第壱號形として用意した1〜3の内の2号機です。1913年にドイツのコッペル社(Orensteim & Koppel-Arthur Koppel A.-G.)で製造されました。重量9トンのB型サイド・ウエルタンク機関車で、井笠鉄道の線路によく適合した優れた蒸気機関車であったために、1961年の蒸気機関車廃止まで特に大きな改造も無く主力機関車として活躍しました。

このロコの番号は3となっていますが、これは池田動物園の希望により番号標記だけを2から3へ変えたためです。

2フィート6インチ・ゲージの蒸気機関車と3フィート・ゲージの客車貨車がつながっていますが、間のレールはどうなっているのでしょう。写真を撮った後でゆっくりと眺めてみると、ロコと客車の間はカタカナのハの字状にレールが敷設されていました。

西大寺鉄道 ハボ13

西大寺鉄道は1911年に客車10輌(ハボ1〜ハボ10)で開業し、1913年に梅鉢鉄工所で5輌(ハボ11〜ハボ15)増備しました。この保存されている写真3の客車は標記が消えていますが増備車のハボ13です。極めて小型のアーチバー台車に注目してください。

ハボ13にはオープンデッキに階段が設置されていて、車内に入ることが出来ます。

西大寺鉄道 ワボ3

写真5は珍しい汎用貨車の保存です。客車と同様に標記が消えていますがワボ3です。

3フィートゲージの車輌の保存はここと、両備バス西大寺バスセンター(旧西大寺市駅)に併設された緑川洋一写真美術館前に静態保存されている西大寺鉄道の川崎車輌製キハ7の2件だけです。

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