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古い車輌の写真
D52 その3D5228RJ070 Web#=233 掲載2008/10/301966/5/28国鉄吹田第一機関区にて。 写真1は給炭用ホッパーの下で並んで点検を受けているD5228とD5178です。こうして並んでみるとD51のボイラーがほっそりしています。D5178は給水温め器がなめくじドームの中に収容されている第1次形なので、前から見るとますます細く見えます。それに比してD52のボイラーは限界いっぱいの太さと長さで、煙室扉のところが断崖絶壁です。
写真2は点検作業が終わったD5228です。汽笛が車輌限界を支障しないように斜め傾けてドームの後端に取り付けられているのがチャームポイントですね。ヘッドライトに注目してください、日本中ではびこっていたメッキのシールドビームではなくて、本来の立派なヘッドライトが取り付けられています。東山、逢坂山トンネル通過時の煤煙対策として煙突に取り付けられていた集煙装置はこの頃には取り外されていました。
写真4は梅小路機関区に保存されているD52の最終番号D52468です。正目から見るとボイラーが太くて、標準の煙室扉が一回り小さく見えています。梅小路では、D52は静態保存なので、庫外に引き出して綺麗な形式写真を撮ることは出来ません。撮影は1978/1/4で、ちょうどお正月の飾りつけと交差した国旗が掲げられていました。
さて日本最強の蒸気機関車と言われているD52形ですが、目を海外に転じてみるともっともっと大きな機関車が使われていました。アメリカ代表として超大型蒸気機関車としては大成功を収めたユニオン・パシフィック鉄道の4000形、通称ビッグ・ボーイとD52を比較してみましょう。
う〜ん、やはりアメリカの大平原を突っ走る高速貨物用蒸気機関車はでかいですね。D52のサイズだとアメリカでは中型の入換用(シャンターとかヤード・ゴートと呼ばれています)でしょう。ディーゼル機関車だと1660HPは産業用の小型機関車です。 Big Boyのテンダーは2軸片ボギー+5軸固定で90tの水と28tの石炭を積み込みます。1700mmもある大きな動輪を持ち、最高巡航速度は130Kmにも達します。ビッグ・ボーイの後継機としてユニオン・パシフィック鉄道(好んで巨大機関車を導入しました)は8500HP = 6300KWの出力を持つ電気式ガスタービン機関車を採用しました。この機関車はC-C+C-C+3軸ボギーテンダーという長大なものでした。 しかし日本に目を戻すと新幹線のN700系はもっと出力が大きいのです。16輌編成(14M2T)で最高速度300Km、編成全体の出力は17,080KW = 23,000HPにもなります。 前のページ 次のページ |