古い車輌の写真

宇和島機関区へ 1

C58295

RJ072 Web#=235 掲載2008/11/7

私の故郷(といっても生まれてから1ヶ月ほどいただけですが)は愛媛県伊予市上三谷です。その頃はまだ食糧難の時代で、農家である母親の実家でお産をしたわけです。そこの最寄り駅は今では予讃線の伊予横田という小さな駅が1961年に開業しましたが、当時(1948年)は南郡中駅(ミナミグンチュウ)現在の伊予市駅が最寄り駅でした。

久しぶりにおじさんの家に遊びに行ったとき、宇和島で活躍してるC12などを見るために1967/3/29伊予市駅から普通列車(多分キハ17)に乗車しました。写真1のC58295は側線で待機していた貨物列車です。この頃、四国の幹線貨物列車はC58が牽引していました。起伏のある地形のためにトンネルが結構多かった四国では、どのC58も写真のような立派な煙よけ装置と重油タンクを搭載していました。残念ながらどのロコもメッキが銀色に輝く小さなシールドビームのヘッドライトでした。

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宇和島線の列車

目的地の宇和島駅ですが右側はキハ58系で組成された立派な長い準急列車、左側はエンジンを2台搭載している山岳区間用のキハ52が1両だけの宇和島線(現在の予土線)普通列車です。宇和島線は山越えをする閑散線区でしたので、予讃線と同じキハ17では心許なかったのでしょう。

C58367

宇和島機関区で撮影したC58367です。これも立派な煙よけ装置を搭載し、スチームドームの後部には重油タンクを載せていました。どちらも山岳区間のための装備です。

宇和島機関区は広い空き地の中にパラパラと線路が敷かれているような広い機関区でした。

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