古い車輌の写真

宇和島機関区へ 3

C58259

RJ074 Web#=237 掲載2008/11/9

宇和島機関区の側線では予讃線で本線用蒸気機関車として活躍していたC58が休んでいました。四国では貨物列車はどこに行ってもこのような重装備のC58ばっかりでした。

スエ3054

この頃の機関区や客車区には必ず古い客車を改造した救援車が配属されていました。この写真のスエ3054は17m級半鋼製客車であるオハニ3019から1960年代に改造されたものです。中には事故のときの救援機材としてジャッキ、ガスバーナー、枕木、ロープ、クレーン、投光器などが搭載されて待機していました。このような旧型客車を改造した救援車は、国鉄末期に郵便逓送や小荷物輸送の取り扱い廃止で余剰となった新型郵便車や小荷物車を改造した新しい救援車に置き換えられて廃車となりました。

急行列車せと号

宇和島からの帰路、単線の予讃線途中駅で最高級優等列車(当時の四国には特急があませんでした)である急行せと号と交換しました。先頭は当時の新鋭ディーゼルカーキハ5815が光り輝いておりました。

駅長さんがプラットホームの端で私の乗っている列車からタブレットを受取ろうと待ち構えています。

C58299牽引のローカル旅客列車

途中の駅で出会ったC58の牽引するオハ61系のローカル旅客列車です。この頃では蒸気機関車の牽引する列車はとても珍しいものでした。

勇ましくドレンを吐き出しながらC58の牽引する普通旅客列車が出発していきます。列車前方の腕木式出発信号機の腕が下がって進行を現示しているのに注目してください。

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