古い車輌の写真

直方機関区 5 9600

RJ81 Web#=262 掲載2009/1/1

このサイトを見てくださる皆様、新年明けましておめでとうございます。今年も去年と同じような写真を掲載してまいります、よろしくお願いします。年頭にご紹介するのはサイト・オーナーが大好きな9600形蒸気機関車です。

写真1は9600形49664、1972/5/4国鉄筑豊本線直方駅にて。
筑豊地区の炭鉱地帯を結んでいる支線では、石炭運搬用の9600形蒸気機関車が旅客列車も牽引していました。速度も期待していないのか、高速の旅客用蒸気機関車は配属してもらえなかったようです。

写真2、3と4は9600形39642、1972/5/4国鉄筑豊本線直方駅ヤードにて。

39642が炭鉱地帯を結ぶ支線から集めた石炭貨車をたくさん牽引して直方駅のヤードへ進入してきます。

9600形は室蘭本線にて3000トンの超重量列車の引き出し試験に成功したことがあります。軸重が出力(870HP)の割に軽く使い勝手の良い機関車で、替わりとなるディーゼル機関車がなかなか開発されなかったので、古い機関車ながら蒸気機関車の最後まで活躍を続けました。

9600形蒸気機関車はこうして横から見るとよく分かるのですが、小さな動輪(1250mm)を一生懸命に回して長大な貨物列車をゆっくりと牽引していました。機関車運転整備重量は60トン、テンダーをあわせても113トンとそれほど大きな蒸気機関車ではありません。

こうしてローカル線で黙々と働く9600形蒸気機関車はサイト・オーナーにとっても魅力のある蒸気機関車でした。オシャレな門鉄デフレクターはあまり似合わず、デフレクター無しで化粧煙突が良く見える方が好ましいように思えます。

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