古い車輌の写真

直方機関区 4 D51

D511064

RJ0281 Web#=261 掲載2008/12/31

写真1、2と3はD51形D511064、1972/5/4国鉄筑豊本線直方駅ヤードにて。D511064は日本車輌で作られました。

D51形蒸気機関車は1115輌も作られましたが、大きく3つのグループに分けることができます。
D511〜85と91〜100は第1次形で、煙突からドームまで一体となったデザインが特徴でナメクジドームと呼ばれました。
D5186〜90と101〜954は最も標準的なD51(写真4〜6)で、日本中どこでも見られました。
D511000〜1151は戦時型(写真1〜3)でドームはカマボコ型、木製のデフレクターを装備し、代用材や簡易構造などで問題の多い蒸気機関車でした。

戦後になってから戦時型D51は正規の材料で作られた部品に交換されましたが、昨日には関係の無いカマボコ形ドームは、この写真1〜3のD511064に見られるように、そのまま残されていました。

D51542

写真4はD51形D51542、1972/5/6国鉄筑豊本線直方機関区にて。D51542は国鉄小倉工場で作られました。

この直方機関区の真上を通過する跨線橋(公道)は、蒸気機関車の写真を取るのに絶好のポイントでした。D51のテンダーに注目してください。コールバンカーが木材で仕切られています。運転区間が短距離だったので、石炭を後方からかき寄せずに済むように改造されてのでしょう。

D51206

写真5と6はD51形D51206、1972/5/6国鉄筑豊本線直方駅にて。D51206は国鉄の浜松工場で作られました。

この頃の筑豊本線ではD51形が旅客列車にも良く使われていました。列車後方からのそよ風で、煙突から出る煙が進行方向にユラユラとたなびいていました。

D51の牽く普通列車の上空は真っ青な初夏の青空、電化区間に見られる鬱陶しい電柱や電線類が全く見えません。蒸気機関車はこうでなくっちゃ。古いタイプの跨線橋も懐かしい思い出です。

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