モハ14710形+クハ10形
RP167 Web#=300 掲載2009/5/29写真1は1973/6/2富山地鉄電鉄富山駅にて。 富山地方鉄道のモハ14710形+クハ10形は元名鉄のモ3800形+ク2800形でした。名鉄は1948年と1949年に35編成70輌を日本車輌(一部は帝国車輌工業)で、運輸省私鉄標準規格A'型の設計で作りました。1950年代の名鉄の主力車輌として活躍しましたが、高性能車に押されてローカル運用となり1967年から一部が地鉄に貸し出されていました。地鉄では1969年までに14輌を購入し濃紺の車体に白帯という塗装で、立山線の特急や普通列車に運用されました。
モハ14710形 モハ14718
写真2はモハ14710形モハ14718、1973/6/2富山地鉄電鉄富山駅にて。 正面の窓が高いのは名鉄時代に踏切事故に備えて補強と高運転台化工事を施したためです。
写真3はクハ10形クハ18、1973/6/2富山地鉄電鉄富山駅にて。このクハ18もモハ14718と同様に名鉄時代に高運転台化工事を施工されています。
写真4はクハ10形クハ11、1977/3/20富山地鉄電鉄富山駅にて。 この系列の電車はこの写真のようにツートンカラーに塗装されたものもありました。 1993年までにモハ14710系は全て廃車になりました。1950年代という物不足の時代に製造されたので、車体の出来はあまりよくなかったようです。
この名鉄の中古車を導入してからは、地鉄の増備は中古車体に中古部品を組み合わせた車輌が中心となりました。 1990年〜1993年に京阪電鉄3000系の車体に営団地下鉄や国鉄485系の台車を組み込んだモハ16030形8本16輌が就役、1995年と1996年に西部鉄道のレッドアローの車体に国鉄485系の台車やモーターを組み込んだモハ16010形2本4輌+増結車2輌が就役しました。
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