古い車輌の写真

別府鉄道 1 SL列車

別府鉄道 土山線のSL列車

RP195 Web#=341 掲載2009/7/29

写真1〜3は土山線で蒸気機関車が牽引するミキスト・トレイン、1963年頃別府鉄道土山線にて。

1915年に別府軽便鉄道株式会社として設立、1921年野口線が先に開通しました。1923年に土山線別府港駅〜土山駅が開業。1946年に別府鉄道株式会社に社名を変更。戦争中は野口線が不要不急路線として撤去されていましたが、戦後に復活しています。野口線に亘り線が復旧されなかったので、貨物輸送は土山線だけになりました。1984年に国鉄のヤード扱い貨物輸送が廃止されたので、別府鉄道は土山線も野口線も一緒に鉄道事業から撤退せざるを得ませんでした。

別府港駅から山陽本線の土山駅に向かって、小さなCタンクの牽引する混合列車がやってきます。徐々に迫ってくるドラフトが大きくなり、期待が高まるところです。

営業形態は地方鉄道でしたが、実態は終点にある多木肥料株式会社の専用線でした。

目前をCタンクの牽くミキスト・トレインが通過して行ったのですが、私の写真は失敗! そこで同行していた友人の写真に代理を務めてもらいましょう。

今でこそ明るいベッドタウンになっている街ですが、当時の土山線はこのように稲田が広がっていました。

別府鉄道 土山線のDL列車

1969/9/8に同じような所でDB201が牽引する貨物列車を迎えます。今度は日差しが強すぎてコントラストが稼げなかったのですが、一応成功。

線路端の低い電信柱に2本だけの、ややたるんだ電線がかかっています。国鉄の本線のように、たくさんの電信線が架けられているわけではありません。

目前を小さなDB201が長い貨物列車を牽引して、轟音とともにゆっくりゆっくりと駆け抜けていきます。

DB201が牽引する短い混合列車が別府港駅に進入してくる所です。この左横に土山機関区があります。駅の周囲には高い建物が無くとても広々としていました。

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