ワ5
RP2 Web#=4 掲載2009/11/写真1と2はワ形ワ5、1973/6/2黒部峡谷鉄道本線宇奈月駅ヤードにて。 1958年にナニワ工機で新造された遮熱構造の車体を持つ鋼製有蓋車です。就役当初は火薬運搬用でしたが、1998年に廃車となっております。

車体の長さが短く背も低いのは欅平駅にある上部軌道までの竪坑エレベーターに載せるためです。遮熱構造の車体になったのは上部軌道にある地熱の極めて高いトンネル(高熱隧道)を通過するときに火薬の自然発火事故を防ぐためです。
ワ8

写真3と4はワ形ワ8、1973/6/2黒部峡谷鉄道本線宇奈月駅ヤードにて。 1958年にナニワ工機で新製された遮熱構造の車体を持つ鋼製有蓋車です。長さ3.6m、自重1.6t、荷重3.0tと地方鉄道車両としてはきわめて小さいものです。

今では宇奈月からの生鮮食料品等を積み込んで常時運用されており、定期混合列車に連結されて上部軌道(関西電力黒部専用鉄道)へ直通運転するのに使われています。 ワ形は5〜8が1958年にナニワ工機、9と10が1982年にアルナ工機で製造されました。現在までに5〜7が廃車となっております。火薬運搬用の名残か車体が派手な警戒色の黄色に塗装されていました。
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