古い車輌の写真

黒部峡谷鉄道 7 ボギー客車

ボハ1002

RP262 Web#=419 掲載2009/11/28

写真1は1000形ボハ1002、1973/6/2黒部峡谷鉄道本線宇奈月駅ヤードにて。

B型普通客車と呼ばれている開放型ボギー客車で、7両連結の8編成56両が在籍しています。1953年から1994年まで長期に渡ってナニワ工機(後のアルナ工機、アルナ車両)で製造されております。最近更新工事(これもアルナ工機、アルナ車両)が行われ車体がステンレス化されています。更新工事実施車は元の番号+100になっています。

ボハフ1027

写真2は1000形ボハフ1027、1973/6/2黒部峡谷鉄道本線宇奈月駅ヤードにて。

写真の銘板を拡大してみるとアルナ工機昭和48年(1973年)と読み取れます。長さ7.1m、自重2.85t、定員27名とボギー車としては小型です。

観光客に喜ばれるオープン客車ですが、気候が冷涼な黒部峡谷の初夏、これで全線を乗り通すのは寒く感じられました。プラットホームから眺めると遊園地の子供列車を思わせるような外観です。

2011

写真3は2000形ボハフ2011、1973/6/2黒部峡谷鉄道本線宇奈月駅ヤードにて。

A型特別客車と呼ばれている密閉型ボギー車でボハフ2000、ボハ2000、ボハ2100の合計18輌から成ります。冷涼な黒部峡谷に備えて電気暖房が装備されました。

写真の銘板を拡大してみるとナニワ工機昭和44年(1969年)と読み取れます。長さ7.4m、自重4.0t、定員24名です。

2013

写真4は2000形ボハ2013、1973/6/2黒部峡谷鉄道本線宇奈月駅ヤードにて。

長さ7.4m、自重3.8t、定員27名です。黒部峡谷鉄道を訪問した1973年当時は、この2000形が最新鋭の客車でした。この後にR型リラックス客車と呼ばれる密閉型ボギー車2500形(ボハフ2500、ボハ2500、ボハフ2550、ボハ2550)と2800形(ボハフ2800、ボハ2800)、P型パノラマ客車と呼ばれる展望窓が屋根まで延びた密閉型ボギー客車3000形(ボハ3000)が就役しました。

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