古い車輌の写真

黒部峡谷鉄道 10 平貨車など

チ115 + チ119

RP265 Web#=421 掲載2009/12/1

写真1はチ形チ115とチ119が2輌一組となって長尺物を運んでいるところです、1973/6/2黒部峡谷鉄道本線宇奈月駅ヤードにて。

チ101〜120は1958年に佐藤工業で、チ121〜136は1982年にアルナ工機で製造されました。チ形は長さ3.6m、自重1.20t、積載量は1輌当たり3.6t積の2軸フラットカーで、通常は2輌一組で床上に装備された回転枕木を使って長尺物の輸送に使用されています。この短い車体は欅平駅で竪坑エレベーターに載せて、そのまま上部軌道まで運用するためです。

ナチ1

写真2はナチ形ナチ1、1973/6/2黒部峡谷鉄道本線宇奈月駅ヤードにて。

ナチ1は長さ6.0m、自重2.50t、積載量7.00t積の2軸ボギー車で、フラットな床板で重機や自動車の運搬に使用されています。また回転枕木を装備して2輌一組でレールなどのような重量のある長尺物の積載も可能です。

ナチ1だけは1934年日本車両製と古く、ナチ2は1982年アルナ工機、ナチ3と4は1995年北陸重機製です。

ムチ1

写真3はムチ形ムチ1、1973/6/2黒部峡谷鉄道本線宇奈月駅ヤードにて。

ムチ1は長さ8.12m、自重5.30t、積載量15.00t積の2軸ボギー車で、車体中央部が少しだけ下げられています。ムチ1と2は1934年日本車両製です。ムチ3と4は1939年加藤車両製で床面がフラットです。現在はムチ2とムチ4だけが在籍しています。

シ104

写真4はシ形シ104、1973/6/2黒部峡谷鉄道本線宇奈月駅ヤードにて。

シ104は長さ8.12m、自重3.30t、積載量5.00tの2軸ボギー大物車です。シ形は3輌全てが1958年ナニワ工機製で、現在は105と106の2輌が残っています。す。シ105はフラットな床面が改造で載せられています。

この写真を撮影した頃はシ+104と標記されていて、ブレーキシリンダーを装備していませんでしたが、後日車体の両端にブレーキ関係の機器を搭載してシキ104となりました。

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