古い車輌の写真

京都市電 1 北野線 1

14

RP266 Web#=430 掲載2010/1/1 修正1 2010/2/10

写真1〜3は1形14、1961/7/30京都市電北野線京都駅にて。

私が初めて鉄道の写真を撮ったブローニー判のネガが出てきました。2010年の記事を、この記念すべき古いネガで始めようと思います。当時の私には写真の知識も無くピント外れ、カメラぶれ、露出過剰など問題だらけです。レタッチソフトを駆使して、ようやく皆様のお目にかける程度まで救えました・・・でしょうか?

京都市交通局の路線でで3フィート6インチゲージ(1067o)の区間は、京都電気鉄道によって日本最初の電気鉄道として開業された部分でした。1918年に京都市に買収され、全面的に市営となりました。

自動車の普及に伴い定時運転が困難となり、3フィート6インチゲージのまま残った北野線は1961年に廃止となり、残った標準軌の区間も1978年までに次々と廃止されていきました。

京都電気鉄道から京都市電に移管されたのは133輌で、狭軌1形N1〜N133となりました。標準軌の1形1〜171が既に交通局で活躍していましたので、それと区別するためにNarrow GaugeのNを番号の前に付けました。

133輌もあったN電ですが途中で大量に売却され多くの欠番が生じていました。後に改番が行われて1〜28となりました。この14は元N131で、廃止後11と共に、兵庫県加東郡東条町にあった東条湖ランドに譲渡され展示されていましたが、そこの廃業閉鎖と共に解体されてしまいました。

26

写真4と5は1形26、1961/7/30京都市電北野線京都駅にて。

この26は元N126です。26は廃止後個人に譲渡されましたが、既に解体されているようです。

これらの写真は(通称)N電が廃止となる2日前、夏の暑い日でした。あまり有名ではない6X6判二眼レフ、確かAlpha Flexという銘板が付いていました。ロールフィルムの説明書どおりに露出を決めたのですが、真夏のピーカンで光が強すぎました。

近頃フィルムカメラの衰退は酷いものがあります。ブローニー判のスキャンを引き受けてくれるラボが少なくなりました。コレクションをお持ちの方は今がデータ変換最後のチャンスです、貴方の貴重なコレクションを救ってあげてください。ブローニー判のフィルムも供給もかなり危ないようです。

1

これは京都市北区大宮西脇台町の大宮交通公園で保存されている1で、旧番号はN112。現在は京都市電1800型1860、加悦鉄道の蒸気機関車6とともに保存されています。

これらのN電を製造したメーカーがわかる資料は見つかっていないようです。一応京都市交通局の資料では梅鉢鉄工所となっていますが、どうも133輌の中の最終グループを製造したメーカーのようです。日本最初の鉄道車輛メーカーである平岡工場も製造にかかわったという説があります。

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