古い車輌の写真

頚城鉄道 8 除雪車

ラキ1

RP295 Web#=479 掲載2010/3/17

写真1と2は頚城鉄道ラキ1形ラキ1、1966/8/7百間町車庫にて。

ラキ1は国鉄魚沼線で使われていた有蓋車ケワ153を1951年に自社工場(百間町車庫)でラッセル車に改造したものです。後に可動翼を持つ本格的なラッセル車に改造され、そのときに車体幅が狭くなりました。蒸気機関車やディーゼル機関車に押されて本線の除雪に活躍していました。長さ5.5m、自重4.5tと小型でした。

路線廃止の後に鉄道保存団体の羅須地人鉄道協会に譲渡され、新潟県糸魚川市の東洋活性白土株式会社の専用線で保存されていました。同社の廃業と共に千葉県にある成田ゆめ牧場に移され動態で保存されています。ゲージが頚城時代の2フィート6インチゲージ(762o)から羅須地人鉄道協会の「2フィート(610mm)に改軌されていて、安定性に少し問題が生じているようです。

ロキ1

写真3と4は頚城鉄道ロキ1形ロキ1、1966/8/7百間町車庫にて。

ロキ1は1914年の開業時に日本車輌で新調されたワ12(初代)を1937年にロータリー式除雪車に改造したものです。当初はキャデラックのガソリンエンジン駆動でしたが、1949年に中日本重工のディーゼルエンジンに換装されました。

長さ5.8m、自重5.5tでエンジンの出力は48HP(スバルの軽四サンバーバンでも58HP)と非力でした。構内専用でしたが、1965年に除雪用ブルドーザーが導入されました。

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