古い車輌の写真

頚城鉄道 7 貨車

ワ4

RP294 Web#=478 掲載2010/3/16

写真1は頚城鉄道ワ1形ワ4、1966/8/7新黒井駅ヤードにて。

頚城鉄道を創業したのは有数の素封家だったようで、開業に際して貨車も日本車輌で新調しました。有蓋貨車はワ1〜ワ12の12輌が作られましたがワ12は1937年に除雪車ロキ1に改造されています。写真1のワ4は原型の木造車体のままでした。ワ1形の原型車は長さ4.8m、荷重5.0t、自重2.3tという小型の貨車でした。

ワ6

写真2は頚城鉄道ワ1形ワ6、1966/8/7百間町車庫にて。

このワ6は路線の一部廃止を控えていたにもかかわらず、ピカピカに塗装されていました。足回りの朱赤色が目に焼きついています。模型の鉄道を作るときも1台くらいはこのような全検完了直後、艶のある塗装の貨車が有ってもおかしくはないと思います。全てがきつめのウエザリングでは寂しいですね。

ワ7

写真3は頚城鉄道ワ1形ワ7、1966/8/7新黒井駅ヤードにて。

開業に際して日本車輌で新調された貨車ですが、ワ7とワ10は1960年に自社工場(百間町車庫)で鋼製車体に改造されています。ワ7とワ10は木造の原型と比べて自重が2.5tとほんの僅か重くなっています。

ワ12

写真4は頚城鉄道ワ1形ワ12、1966/8/7新黒井駅ヤードにて。

ワ12とワ13は鉄道省松浦線(前身は佐世保軽便鉄道)で使われていた有蓋車ケワ233とケワ234です。初代ワ12は除雪車に改造されて欠番となっていたので2代目となっています。ワ12とワ13は長さ4.1m、荷重4.0t、自重2.0tという更に小型の貨車でした。

ワ15

写真5は頚城鉄道ワ2形ワ15、1966/8/7新黒井駅ヤードにて。

ワ15は鉄道省魚沼軽便線(前身は魚沼鉄道)で使われていた有蓋車ケワ150で、長さ4.2m、荷重4.0t、自重1.5tという小型の貨車でした。

頚城鉄道には17両もの有蓋貨車が在籍していました。穀倉地帯から収穫した米を運ぶために必要だったようで、採り入れの季節にはそれでも足りなくて、無蓋貨車に米袋を積み上げシートを掛けて運んでいたようです。

ト5

写真6は頚城鉄道ト1形ト5、1966/8/7新黒井駅ヤードにて。

開業に際して日本車輌で新造された無蓋貨車ト1〜ト6の内の1輌です。

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