古い車輌の写真

頚城鉄道 6 ボギー客車

ホハ1

RP293 Web#=477 掲載2010/3/15

写真1は頚城鉄道ホハ1形ホハ1、1966/8/7新黒井駅にて。

頚城鉄道は開業に際して1914年に6輌のオープンデッキを備えた木造ボギー客車を日本車輌で新調しました。全てほぼ同じ外観で、ディーゼルカーに改造された特別客車ホトク1以外は原型を保っていました。

このホハ1とホハ2は定員56名、長さ9.7m、重量6tで、1954年腰羽目板を鉄板貼り(所謂ニセスチール)に改造しています。腰羽目板に木造車特有の縦の筋が見えません。

ホハ2

写真2と3は頚城鉄道ホハ1形ホハ2、1966/8/7新黒井駅にて。

このホハ2はホハ1と同じ仕様でしたが、腰羽目板は木造のままで原型を保っていました。腰羽目板に木造車特有の縦の筋が見えています。

ホハ3

写真3と4は頚城鉄道ホハ1形ホハ3、1966/8/7新黒井駅にて。

元々2等3等合造車ホロハ1として竣工し、1931年の2等廃止に伴いホハ3と改番されました。腰羽目板は木造のままで原型を保っていました。ホハ3とホハ4は定員42名、長さ9.7m、重量6tでした。

ホハ3の車内

写真4は頚城鉄道ホハ1形ホハ3の車内、1966/8/7新黒井駅にて。

車内に残る間仕切りは、最初に2等3等合造車ホロハ1として竣工した名残です。どちらが2等なのか、シートの材質からは判定できませんでした。多分吊革のぶら下がっていない奥のほうが2等だったと思われます。

ホハ4

写真5は頚城鉄道ホハ1形ホハ4、1966/8/7新黒井駅にて。

元々2等3等合造車ホロハ2として竣工し、1931年の2等廃止に伴いホハ4と改番されました。これの腰羽目板は1954年に鉄板貼りに改造されています。

ホハ5

写真6は頚城鉄道ホハ1形ホハ5、1966/8/7新黒井駅にて。

元はホハ3として竣工しましたが、1938年に自社でガソリンカーに改造されホジ4となりました。ディーゼルカーに改造されることはなく1952年に元の客車に復元されました。そのとき旧番号のホハ3はホロハ1を改造した客車が既に使っていたために、ホハ5と改番されています。5輌在籍しているボギー客車のうち、ホハ5だけは客室とデッキを仕切る板の左側に窓が開けられています。この窓はガソリンカー時代の運転台の名残です。ホハ5は定員56名、長さ9.7m、重量6tでした。

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