古い車輌の写真

国鉄阪和線 7 ED60とED61

ED606

RJ023 Web#=55 掲載2008/2/1

写真1は竜華機関区で1975/7/5に撮影したED606です。ED60型は最初に登場した新形直流電気機関車です。それまでは国鉄が製造する電気機関車は幹線用の大型電気機関車のみであり、大型機が入れないローカル線では古い輸入中型機関車や社型の小型機関車が使われていました。これらの老朽機関車を置き換えるため、交流電気機関車のED70形で得られた実績を元に、中型電気機関車ED60型が新製されました。

写真2は写真1と同じED606です、就役したからそれほど時間が経過していない1964/9/4に国鉄鷹取工場で検査完了して試運転しているところを撮影しました。シックな茶色の塗装もなかなか似合いと思いますがいかがでしょうか?

ED608

写真3は阪和線杉本町駅で1975/7/5に撮影したED608です。ここで運用についていたED60は足回りが姉妹機のED61と共通設計4tの死重を機械室に積載し、運転整備重量を60.00tに増やすことで粘着性能向上を実現していました。これは阪和線が私鉄時代から高速運転に備えて準幹線級の線路を持っていたためです。

ED6117

写真4と5は竜華機関区で1975/7/5に撮影したED6117です。ED61は急勾配の中央線で使用するために、ED60にSGと回生制動装置を取りつけた電気機関車です。機関車の長さがED60と比べて1.3m長かったので、旅客列車を天王寺駅に据え付ける時の余裕が有りませんでした。

後にED61型は全数がボギー台車の中間に1軸の付随台車を取り付け回生ブレーキを取り外して、線路の弱い地方線区飯田線に入線できるように改造されました。

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