古い車輌の写真

江若鉄道 7 15、16、17

15

RP431 Web#=665 掲載2011/11/23

写真1はC14形キハ15、1969/10/27江若鉄道三井寺下車庫。

1933年川崎車輛で鉄道省キハ36900形キハ36923として竣工。車輛称号規定」改正によりキハ41000形キハ41023に改番。
1949年江若鉄道へ譲渡されC14形キハ15となる。江若鉄道に譲渡されたキハ41000形4輌はすべてエンジンが日野自動車製のDA59A型(163ps)に換装されてディーゼルカーとなっていました。
1969年江若鉄道廃止に伴い廃車解体。

御坊臨港鉄道 キハ16

写真2は御坊臨港鉄道 キハ16、1971/10/24御坊臨港鉄道。
1933年日本車輛で鉄道省のガソリンカーキハ41000形キハ41044として竣工。
1949年江若鉄道へ譲渡されC14形キハ16となる。1970年江若鉄道廃止に伴い御坊臨港鉄道へ譲渡されキハ41000形キハ16となる。車体の番号表記は江若鉄道時代の「16」のままでした。
1984年大分交通から入線したキハ600形に置き換えられて廃車。

17

写真3はC14形キハ17、1968/12/25江若鉄道三井寺下車庫。

1933年日本車輛で鉄道省キハ41000形キハ41045として竣工。
1949年江若鉄道へ譲渡されC14形キハ17。
1965年畳敷きのお座敷気道車に改造、私鉄版ジョイフルトレインの先駆けとなりました。
写真3は関西学生鉄道研究会連盟がキハ17をチャーターして撮影会を行った時のものです。お手製の比良(琵琶湖に面した山の名)と表示されたヘッドマークに注目してください。

写真4と5はC14形キハ17、1969/12/27江若鉄道三井寺下車庫。

お座敷気道車は使い勝手が良くなかったようで、写真のように路線廃止の前年には部品が剥ぎ取られていて哀れな状態でした。

国鉄のキハ41000系は1936年までに140輌、1951年に50輌という大量生産が行われ地方線区の経営合理化に大きな功績がありました。江若鉄道は日本車輛が開発したキハ41000系の元祖と言うべき大型ガソリンカーを運用していましたが、安価で保守状態のよい国鉄中古車の魅力には勝てなかったようです。