古い車輌の写真

江若鉄道 9 13、51

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RP433 Web#=667 掲載2011/11/27

写真1〜3はC9形キニ13、1968/12/25江若鉄道三井寺下駅。

1935年に日本車輛でC9形キニ13として竣工。
戦後日野自動車の大型トレーラーバスに搭載されていたDA54型ディーゼルエンジンに換装。
1952年に国鉄標準型の振興造機製DMH17型ディーゼルエンジンに換装。
1969年江若鉄道廃止に伴い岡山臨港鉄道に譲渡。

写真2はキニ13の浜大津側妻面ですが、こちら側にはディーゼルエンジンの太い排気管カバーが屋根まで立ち上がっていました。どうも検収担当の方はせっかくのスマートな流線形妻面がわかっていないようでした。

妻面右側の排気管ですが、太かったのは乗客が触れる可能性のある部分を高温から遮断する断熱材の保護カバーが設けられていた為でしょう。

写真4はC9形キニ13、1969/10/27江若鉄道三井寺下駅。

写真4はキニ13の近江今津側妻面ですが、太い排気管が無いので原型を留めています。しかし1968/12/25に撮影した写真1や2と比べると、ヘッドライトがシールドビームに改造されています。

岡山臨港鉄道5002

写真4は岡山臨港鉄道5002、1975/5/26岡山臨港鉄道南岡山車庫。

1969年江若鉄廃止に伴い岡山臨港鉄道に譲渡されキハ5000形キハ5002。
1980年旅客列車削減の影響で廃車。

妻面に有った不細工な太い排気管は岡山にやってきてから撤去され、昔の男前に戻りました。

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写真6はキハ50形キハ51、1968/12/25江若鉄道浜大津駅。

1953年に熊延鉄道が帝国車両でヂハ200形ヂハ201と202の2輌のディーゼルカーを新造しました。当時大流行だった前面2枚窓湘南形で17.6mの大型車体で、DMH-17形エンジンを装備した機械式ディゼルカーでした。後に変速機は液体式に改造されましたが、単行専用で総括制御には対応していませんでした。

1964年に熊延鉄道は廃止となり、車齢の若かったヂハ201と202は江若鉄道へ譲渡され、キハ50形キハ51とキハ52となりました。
1969年に江若鉄道廃止に伴い廃車解体となりました。車齢は若かったのですが、総括制御ができないために新たな職場を見つけることができなかったようです。

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