古い車輌の写真

江若鉄道 12 オハ1957〜1959

1959

RP436 Web#=670 掲載2011/12/4

写真1〜4はオハ1957形1959、1969/10/27江若鉄道高島町駅。

1902年関西鉄道(現在の関西本線、草津線、片町線、紀勢本線、桜井線、和歌山線、奈良線、大阪環状線の前身)が自社の四日市工場で木造ボギー客車を製造しました。

1906年に公布された鉄道国有法により1907年に関西鉄道は国有化されました。買収時には571輌もの客車が在籍していました。
1937年に鉄道院、鉄道省のホハ2250形を経て江若鉄道に3輌が譲渡されホハ100形ホハ101〜ホハ103となりました。オープンデッキで切落し形のダブルルーフを持つ2軸ボギーの木造古典客車でした。
ホハ101は1955年に老朽廃車となりましたが、ホハ102〜104は1957年より車体更新が行われナハ1957〜1959となりました。

1959年に老朽化したホハ100形ホハ102の台枠を流用して鋼製の車体を新造して載せ替てナハ1959として竣工しました。ナハ1959は浜大津方に車掌室が設置され独特のデザインの庇付き妻窓が2枚付けられていました。
1961年にオハ1960が新造された際に、ナハ1957〜1959は3両ともオハ1957〜1959に改番されています。
この写真を撮影した時は青みがかったダークグリーンの車体に銀色(かなり汚れていました)の屋根という近鉄電車のような塗装でした。

1969年に江若鉄道廃線に伴い廃車解体となりました。

オハ1959は浜大津方に立派な車掌室が設けられていましたが、オハフという形式はもらえなかったようです。

これらのオハ1957形客車はオハ27形客車と共に夏の湖水浴客を運ぶ臨時列車専用として、夏の間だけ運用についていました。

1957

写真5はオハ1957形1957、1969/10/27江若鉄道高島町駅。

1957年に老朽化したホハ100形ホハ104の台枠を流用して鋼製の車体を新造し載せ替えナハ1957として竣工しました。全長16.9m、自重28.0t、ロングシートでした。
1961年にナハ1957はオハ1957に改番されています。
1969年に江若鉄道廃線に伴い廃車解体となりました。

1958

写真6はオハ1957形1958、1969/10/27江若鉄道高島町駅。

1958年に老朽化したホハ100形ホハ103の台枠を流用して鋼製の車体を新造し載せ替えナハ1958として竣工しました。オハ1958は近江今津方に、車掌室が設けられていましたがオハフという形式はもらえなかったようです。
1961年にナハ1958はオハ1958に改番されています。
1969年に江若鉄道廃線に伴い廃車解体となりました。
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