ハフ2
RP435 Web#=669 掲載2011/12/2写真1と2はハフ2形ハフ2、1968/12/25江若鉄道三井寺下車庫。 1929年成田鉄道(2代目)は千葉県営鉄道から引き継いだ多古線を600o軌間から1067mm軌間へ改軌、経営合理化のために2軸の小型ガソリンカーを雨宮製作所で5輌製造しました。後に片ボギー車に改造されています。

1944年に戦争中の不要不急路線として廃止になった成田鉄道多古線からガ101を、江若鉄道が譲受。 1950年に新造した時から搭載していたブダBTUエンジンを下ろして客車ハユフ15となりました。 1953年には新造以来の半鋼製車体のままで片方の単台車を2軸ボギー台車へ交換して通常のボギー車となりました。 1959年にハフ2へ改番されました。 1969年の路線廃止に伴い廃車となりました。

写真3はハフ2形ハフ2、1968/12/25江若鉄道浜大津駅。 リベットだらけのゴツゴツとした短い車体で、どうも鈍重な印象が拭えない車でした。

写真4はハフ8形ハフ8、1968/12/25江若鉄道三井寺下車庫。 1932年に日本車輛が2輌試作したディーゼルカーを購入し、C7形キニ7とキニ8として就役させました。戦前では極めて珍しいディーゼルエンジンを搭載したディーゼルカーでした。ドイツのダイムラー・ベンツ製メルセデス・ベンツOM5S機関を搭載し、チェーンによる2軸駆動でした。 1940年に高圧縮のディーゼル・エンジンの保守に手を焼き、エンジンを下して客車化されハフ7とハフ8になりました。客車としての仕様は全長13.7m、自重15.0t、定員80でした。 1969年の路線廃止に伴い廃車となりました。
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