古い車輌の写真

江若鉄道 14 客車の廃車体

RP438 Web#=672 掲載2011/12/19

写真1〜3はハ12の廃車体、1968/12/25江若鉄道三井寺下車庫。

1914年に開業した播州鉄道が梅鉢鉄工所(後の帝国車輛→東急車両)で製造。
1923年播丹鉄道(後の国鉄播但線となった播鉄道とは異なる)へ事業譲渡。
1943年に播丹鉄道が国有化され国鉄加古川線となりました。

1944年?に播丹鉄道からロハ11、ハ36、ハ37の3輌が譲渡され、ハ11形(2代目)ハ11〜13に改造、改番されました。この廃車体はハ12のもののようです。
1949年に廃車となりました。

2軸客車としてはかなり大型でした。この客車が活躍したのは戦争をはさんだ混乱期で、正確な記録も残されていないようです。

ガソリンカーの廃車体?

写真3はガソリンカーらしい廃車体、1968/12/25江若鉄道三井寺下車庫。

半鋼製でデッキが無い、妻面の形状などからガソリンカーの成れの果てと思われます。大きさは2軸車または片ボギー車と思われます。

ニ? ハニ?

写真4〜6は古いタイプの2軸荷物車の廃車体と思われるもの、1968/12/25江若鉄道三井寺下車庫。

江若鉄道の古い2軸客車で荷物室や郵便室を持つものはいなかったようです。車体の左端は区分室式の客室の名残なのでしょうか? 譲渡を受けたのだが使い道が無かった、または破損がひどかったのでそのまま車庫でダルマサンと化したのでしょうか?

屋根にベンチレーターが載っていませんね。ここはトルペード形ベンチレーターが2〜3台ほしいところです。赤い郵便のマークがあれば楽しいところ。

1970年代の地方鉄道の車庫には、このような興味深い廃車体が数多く残されていました。車庫を訪問すると真っ先に35mmの広角レンズを付けて裏手に向かったものです。

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