古い車輌の写真

江若鉄道 15 貨車と客車の廃車体

ワフ280

RP438 Web#=673 掲載2011/12/22

写真1はワフ280形ワフ280、1968/12/25江若鉄道三井寺下駅?。

どこの駅で撮ったかはノートが見つからなくて不明です。短い貨物列車の中に連結されていましたが、一体何を運んでいたのでしょうか。江若鉄道の貨物列車と言えば自衛隊の戦車(おっと特車でしょうか)を載せたチキ列車が有名でした。

写真2はワフ280、1969/10/27江若鉄道三井寺下車庫。

1944年汽車会社で製造された鉄道省のワフ28000形ワフ28054。
1962年国鉄から譲受てワフ280形ワフ280。
1969年の廃止に伴い廃車。

ワ2

写真3はワ1形ワ2、1969/10/27江若鉄道三井寺下車庫。

1922年江若鉄道は加藤車輌で10t積の有蓋車ワ1と2を新造しました。写真を撮ったころは三井寺下の車庫で、車体に白い帯と赤い線が巻かれて救援車として待機していました。写真でご覧のように巾がスリムは貨車でした。

写真4〜6は江若鉄道の沿線で見つけた古い客車の車体、1969/10/27。

残念ながら正確な場所の記録を取っていませんでした。明治時代の区分室形古典客車の成れの果てです。区分室ごとの扉は失われ、普通の木造客車となっていました。

もちろん金属製の足回りや連結器は無くなっており、屋根も重厚で本格的な瓦葺となっていました。ちゃんと電灯線も引き込まれており、単なる農業倉庫ではないような使われ方をしていたと思われます。

車体のどこかに標記が残っていないか探してみたのですが、見つけることはできませんでした。今ならオーナーを探して車体内部の写真も撮らせてもらうのですが、当時は気後れしてそこまでお願いする余裕がありませんでした。したがってこの客車が江若鉄道に在籍していたのかどうかも不明です。



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