古い車輌の写真

京福電鉄 叡山線 5 デワ101、デト1001

デワ101

RP525 Web#=770 掲載2012/8/16

写真1はデワ101形101、1977/4/18叡山線修学院車庫。

1927年に京都電燈が叡山線の事業用として日本商会でデワ101形デワ101を製造しました。実際は京都電燈嵐山線の1形を改造したものです。嵐山線にも同じ設計でフモ501が製造されました。全長8.1mの四輪単車でデワ101という形式を称しながら無蓋(但し屋根がありました)であおり戸が設けられていました。
1974年デト1001の新製に伴い廃車。

デト1001

写真2と3はデト1001形1001、1977/4/18叡山線修学院車庫。

1974年デワ101の置換用として武庫川車輛でデト1001形デト1001が製造されました。同時に同じ設計で京福電鉄嵐山線用としてモト1001形モト1001も同じ所で一緒に製造されました。全長10.7m、自重12.0t、出力37.5kwX2、荷重10.0t、台車は京都市電の600形が履いていたKS40Lを再利用しています。

1978年にトロリーポール集電からZパンタグラフに改造。日本で新造時にトロリーポールを装備していた最後の電車です。
1986年分社化により叡山電鉄所属。
現在も保線工事用車両として活躍していますが、ATS機器を搭載していないために稼働は営業終了後の深夜に限られています。

写真4はモト1001形1001、1975/6/21嵐山線西院車庫。

同じ設計で京福電鉄嵐山線用として製造されたモト1001形モト1001です。デト1001との相違点は正面の排障器ぐらいでしょうか。製造当初は同じ市内に在る線区で、同じ1001という番号の電車が2輌存在していたのですが、混乱は生じなかったのでしょうか?