古い車輌の写真

仙台市交通局 1 1

RP595 Web#=853 掲載2013/11/2

30年振りのテツです。私のもう一つの趣味であるアンティーク・オルゴールの愛好家団体「MBSI 日本支部」の年次総会が仙台オルゴールサロンで10/12〜13に行われました。10/14に半日ほどの自由時間が出来たので、まだ行ったことのない仙台市電を見物してみようかと思い立ちました。仙台市電保存館は仙台市営地下鉄南北線富沢車両基地内に設けられています。

仙台市営地下鉄南北線1000N系

写真1は1000N系、2013/10/14仙台市交通局 地下鉄南北線富沢駅。

活躍中の仙台市電を知っているので、1985年落成の1000形はまだ最新鋭と思っていましたが、もう車体更新の時期を迎えています。2013年までに全車が更新修繕を終り、1000N系となりました。1000系の車体は大型で、先頭車は長さ20mの中間車と同じ定員を確保するために長さが21.75mもあります。

仙台市電 1

写真2〜5はモハ1形1、2013/10/14仙台市電保存館。

1926年の開業に備えて仙台市交通局は川崎造船所でモハ1形1〜10の10輌を新造しました。ついで1927年の11〜23の13輌、1928年に24〜30の7輌と合計30両が就役しました。木造四輪単車で全長7.9m、自重7.6t、出力18.7kwX2=37.4kw、定員40名、台車はブリル21Eを川崎造船所でコピーした物を履いています。

1形の中で24、25、28、30の4輌は1955年に東洋工機で2車体の連接車300形301と302の2組に改造されました。古めかしい木造四輪単車の車体に新型のFS72台車3組を履き立派なパンタグラフを載せたツートンカラーの姿はとても奇妙なものでした。定員が100名もありましたが車体長が17.2mと巨大過ぎて乗降に時間がかかり(2扉から3扉に改造されましたが)ダイヤを乱すのでラッシュ時か団体貸切にしか使えず失敗作だったようです。

写真3は1形の車内です。現代のワンマンカーが備えている複雑な機器と比べて、とてもシンプルなインテリアです。

現在使用されている中型路線バスは長さが9m弱、定員が60名弱で1形の方が少し小さいことになります。線路を維持し運転手と車掌が必要な四輪単車の競争力不足は明らかです。路面電車

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