古い車輌の写真

国鉄救援車 3 オエ70

オエ70 9

RJ218 Web#=895 掲載2014/2/5

写真1はオエ70形オエ70 9、1969/9/20国鉄長野機関区。

1946年から鉄道省は戦災で焼けた電車や客車の台車や台枠、鋼体を再利用して車体のみを新製、70系戦災復旧車として就役させました。車体の焼け具合が酷くない場合は車体を修理して流用していました。
1947〜1948年にかけて汽車製造支店と川崎車輛でオニ70形オニ70 1〜8の8両が製造されました。写真1のオエ70 9は当初荷物車オニ70 8として就役、荷重は10t、車体長は17mでした。オニ70 8はオニ70形の中では唯一電車からの復旧で、旧番号はモハ34形モハ34023でした。
オエ70形はオニ70形、スニ73形、スニ75形、オユニ70形を種車とした救援車で全部で63両が改造されました。

オエ70 15

写真2はオエ70形オエ70 15、1969/9/20国鉄盛岡機関区。

1947〜1948年にかけて戦災復旧車オハ70形は殆どの車輛メーカーと国鉄の工場、造船所や航空機メーカーなどまでが製造に加わり、113輌が登場しました。写真2のオエ70 15は当初オハ70 104として就役、車体長は17mでした。旧番号は電車のサハ75形サハ75018でした。
オハ70 104は後に救援車オエ70 15に改造されました。

スニ75 31

写真3はスニ75形スニ75 31、1964年頃、国鉄予讃線高松駅?

写真3のスニ75 31は上記の戦災復旧車が営業車として活躍していた例です。四国の鉄道では1964年頃になっても70系の荷物車が現役で運用に入っていました。スニ75 31はオハ31形オハ31 501の戦災復旧車です。