古い車輌の写真

加古川線の蒸気機関車 1

C11 199

RJ225 Web#=902 掲載2014/3/28

写真1はC11形C11 199、1969/6/5国鉄加古川線加古川駅。

身近な所で毎日蒸気機関車が活躍しているローカル線を狙って加古川に何度も通いました。駅の裏側に在るヤードではC12が入換作業に就いていましたが、加古川線の本線貨物列車は、もう一段大型のC11が牽引していました。

写真2〜4はC11形C11 199、1969/8/7国鉄加古川線加古川駅。

山陽本線を走る111系の窓からは、いつもこのC11 199号機が貨物列車の先頭で待機していました。ヘッドライトがシールドビームで、ボイラーをまたいで左右のサイドタンクを結ぶアングル材のステー付と外観は文句ありでしたが、この頃になると蒸気機関車というだけで有りがたい存在だったのです。

黒いケムリを上げてドレン弁を開けて勇ましく出発して行くC11 199ですが、これは親切な機関士さんの鉄道ファン向け大サービス、のんびりとした良い時代でした。

C11 199の最終配置区は会津若松機関区で廃車は1974/7/26、保存はされずに解体されました。

チキ3328

写真5はチキ3000形チキ3328、1969/7/20国鉄山陽本線加古川駅。

加古川線狙いで出掛けたのですが、偶然このような珍品に出会いました。鷹取駅常備と書かれていますので、積載されている半キャブの貨車移動機を鷹取工場で点検整備する為の長物車です。台枠全部が職用車ということで白帯となっています。最新鋭のチキを使うわけにもいかなかったのでしょう、古いアーチバー台車を履いているのに注目してください。

タキ7914

写真6はタキ7900形タキ7914、1969/7/27国鉄山陽本線加古川駅。

加古川線のようなローカル線の沿線にも化学工場が有ったのでしょうか、化成品輸送用のタンク車が駅裏手のヤードに停まっていました。タキ7900形は1961年から17輌新製、1967年から43輌がタサ1700形からの改造で編入されました。

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