古い車輌の写真

城東貨物線 1

C58192

RJ029 Web#=98 掲載2008/3/19

おおさか東線は新大阪と久宝寺を結ぶ計画路線ですが、そのうち南側の放出(ハナテン)駅から久宝寺駅までの区間が2008/3/16に部分開業しました。元来は片町線の貨物支線である城東貨物線を改良して旅客営業を始めた路線です。この写真を撮った1968/9/7には単線非電化でのんびりとした都会のローカル線に103系の通勤電車が走るようになるとは想像も出来ませんでした。

写真1と2はC58192の牽引する貨物列車です。D51やD52が走り回っているこの路線に、なぜこのような半端な中型蒸気機関車が使われていたのか不思議です。

D5165

築堤の上を遥か彼方からD5165がやって来ます。この初期型のD51は給水加熱器をフロントデッキの上に設置してあります。その給水過熱器の上になにやら怪しい板状の物が置かれていますが、これは機関車の重量を増やして粘着重量を稼ぐための錘(オモリ)です。戦争中にはこのようなオモリ(当時はコンクリート製?)を載せられた蒸気機関車が多かったと聞いています。

D511045

淀川の橋梁を戦時型のD511045がやってきます。この赤川鉄橋は複線分で建設されましたが永らく単線で、人道橋と共有のために撮影には好適でした。

この写真を撮影したのは真夏の正午過ぎで、ほとんど蒸気が見えません。真昼の暑さでこの長い橋の上には、ほとんど人影がありませんでした。

淀川に掛かる赤川橋梁から少し離れると、蒸気機関車の牽く空車のク5000ばかりを連ねて貨物列車が通過していきました。

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