古い車輌の写真

同和鉱業 片上鉄道 4 ワフ

ワフ15

RP044 Web#=100 掲載2008/4/7

貨物列車がたくさん設定されていて営業距離も長かった片上鉄道には、有蓋緩急車が多数在籍したいました。検車区で眺めてみるとどれも同じ様に見えるのですが、窓の埋め方などに小さな差異があります。

ワフ16

この小さなワフで一体何を運んだのでしょう? 山の中へ届ける郵便物や新聞、鉄道小荷物(所謂チッキ)なんかでしょうか。山の中の産物を都会に住んでいる子供たちに届けていたのでしょうか。スケールモデルを作るときにはこのような荷物の模型も積み込みたいものです。

一見近代的な国鉄の鋼製車掌車に似ていますが、側板をよく眺めてみると縦羽目が見えて木造車ということがバレてしまいます。足回りにも注目してください。2軸の軸受けがありますが、担いバネのスパンがとても長いのに気が付きましたか? 前身はどうも古い2軸の客車のようです。

ワフ17

資料が手許に無いので前歴は不明ですが、大昔の鉄道省に倣って古い客車を車掌車に改造したものと思われます。

この好ましいスタイルのワフも、国鉄払下のワフ22000形を両デッキに改造したワフ101〜105(国鉄の鋼製車掌車ヨにソックリとなりました)に置き換えられて廃車となりました。

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