古い車輌の写真

神戸電鉄 3 100と300

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RP047 Web#=103 掲載2008/4/10

神戸電鉄鈴蘭台車庫にて1971/4/25撮影のデ100形106です。1929年に川崎車輌で製造されました。車体外観はデ1形と同じですが、パンタグラフがより小型の物となり台車も標準的なイコライザータイプとなりました。

サイト・オーナーの感じですが、有馬側のヘッドライトが下向きに取り付けられていると思います。これは有馬に向かってきつい登りの片勾配に対処していたと考えるのは穿ちすぎでしょうか?

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鈴蘭台車庫の留置線で1966/9/10に撮影したデ100形109です。デ100形は110が1964年に、107が1968年に800系に改造されました。また1971年には106と108が750形事業用貨物電車に改造されました。残った6輌は廃車となりましたが、101だけは保存の話が持ち上がったために鈴蘭台車庫で使用する移動機として残されました。保存の話は結局流れたために、101はドアを埋められ原型を崩した状態となりましたが、現在でも車籍の無い車輌移動機として使われています。

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鈴蘭台車庫の留置線に並ぶデ100形です。1971/4/25撮影。

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デ300形302で1975/11/16鈴蘭台駅で撮影です。この電車が登場した頃はこのような湘南フェイスが大流行していました。神戸電鉄線は国鉄とは違って急峻な登山鉄道なので、車体の断面も小さく短いコンパクトな好ましい形態でした。当初はクロスシートを備えた2扉の観光電車でしたが、この写真を撮影した頃は3扉ロングシートのありふれた通勤電車になっていました。

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この頃の塗装は薄い灰色とオレンジ色の上品なものでしたが、後年紅白のややどぎつい塗り分けになってしまったのは残念です。

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