古い車輌の写真

阪神電鉄 1 武庫川線

RP001 Web#=12 掲載2007/12/10 修正1 2010/5/18

3303

阪神電鉄と言えば「待たずに乗れる阪神電車」のキャッチフレーズのとおり、猛烈な急加速とブッ倒れそう(私の実体験)になる急減速でフリークェントサービスに務める都会の電車ですが、武庫川河岸に沿って海辺の団地までのんびりと単行で走る短いローカル線も在ります。桜はもう少し先かなという1977/4/3に肌寒い川風を受けながら堤防の下を散策してきました。何年か前は鉄道線の電車ではなくて国道線(路面電車)の金魚鉢(ものすごく窓の広い電車でした)が1両だけで行ったり来たりしていました。昨今は団地が大きくなったためか2両連結になっています。

写真1、2は起点の武庫川駅で撮影した3303です。クリーム色とオレンジ色に塗られた、いわゆる赤胴車で本線では急行や特急に使われている車です。阪神のような都市の電鉄でも両運転台の車が在籍していたのに初めて気が付きました。写真1の上に見えるのは阪神の本線です。ここから奥の方、国鉄の甲子園口まで3フィート6インチゲージの国鉄貨物支線跡があり、レールもかなり後まで残っていました。戦争中はC11が入線したそうです。

写真3、これが都会の高速電車、阪神電車の駅でしょうか?武庫川の堤防の下です。このあたりの土は六甲山系から流れ出た花崗岩の白い砂が主成分で、まるで砂浜のような明るい風景でした。

1958〜1959年に4輌製造された3301形は、1986〜1989年に廃車となり4両全てが京福電気鉄道福井支社(現えちぜん鉄道)に譲渡されモハ2201形2201〜2204となりました。譲渡されてから国鉄101系の足回りを利用して床下機器の配置を変えてMGを収容して同社初の冷房車として登場しました。2001年に越前本線の衝突事故でモハ2201が廃車となりました。えちぜん鉄道へ移管後はMC2201形と改番されましたが、2005年5月にMC2202とMC2203が廃車解体となり現在ではMC2204だけが運行されています。

202

何年か前に武庫川線で活躍していた国道線の路面電車です。この線で活躍していたのは小型のパンタグラフを取り付けた特定の車でした。車体のデザインは極端に窓の大きな所謂金魚鉢と呼ばれていた車輌です。

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