古い車輌の写真

神戸市電 9 1000形と1100形、1150形

1006

RP058 Web#=114 掲載2008/4/25

1970/3/12に鷹取車庫で撮影した1000形1006です。戦前に先進的なスタイルを持つ700形を作ってから廃止に至るまで、神戸市電は基本的なデザインを変えませんでした。革新的なスタイルの電車が出るかと思っていたのですが、大阪市電の中古車が入ってチトばかしガッカリしました。

1007

1970/2/14に和田車庫で撮影した1007。

1011

晩年はワンマンカーとして活躍していましたが、神戸市電の場合ワンマン改造はほとんど外観に影響を与えませんでした。外観ではウインドウ・シルの下に黄色い文字でワンマンと標記されただけのようです。

1101

1970/3/12に撮影した1100形1101。

1954年と1960年に合計5両製造されました。1968年にワンマン化改造を受け、1971年の神戸市電廃止まで活躍しました。5両とも広島電鉄に譲渡され、番号も塗装もそのままで2003年まで使われていました。

1150形が新型台車からブリルの旧式台車に履き替えたたえめ、1100形は神戸市電の中では最も新しそうな外観でした。

1104

1970/2/14に撮影した1100形1104。最後の1104,1105は1150形に近い外形となって1960年に作られました。この2両が神戸市電最後の車両になりました。

1157

1970/2/21に撮影した1150形1157。1955年と1956年に作られた1150形はスタイルこそ古い神戸市電でしたが、間接制御でカルダン駆動と中身は極めて先進的でした。ただ自動車の急増により道路事情が悪化し、その高性能をフルに発揮出来ませんでした。複雑な機器で故障が多かったこともあり、1964年から1968年にかけて大阪市電の中古の直接制御器に載せ代えられ、古めかしいブリル台車に交換されてしまいました。1968年にワンマン化されています。旧式の機器は信頼性も高かったのか最後まで愛用され、廃止後は広島電鉄に譲渡されて永らく広島市内で活躍しました。1156はいまだに広島電鉄で在籍し朝夕のラッシュアワーに運用されています。1155は現在も神戸市東灘区にある本山交通公園で保存されています。

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