古い車輌の写真

DD13 その1

DD1345

RJ033 Web#=124 掲載2008/5/9

写真1は1963年ごろに吹田第一機関区で撮影したDD13の初期型DD1345です。作られてから年数がたっていないので、ヘッドライトも塗装もはオリジナルです。この頃のDD13は古典機関車5500や2120を追放した憎たらしい存在で、鉄道ファンは見向きもしませんでした。

今になって見直してみると、シンプルな形の車体の角に曲率の小さな丸みをつけるという汽車製造株式会社のデザインで成功しているように思えます。日本のディーゼル機関車や電気機関車が優しい表情をしているのは、このデザイン・ポリシーが大きく効いております。

別府鉄道DD1351

入換作業に使う蒸気機関車は本線でもう使わなくなった老朽機関車を充てるのが普通でしたが、新鋭のディーゼル機関車を入換作業に使うという贅沢はこのDD13が初めてです。大量に作られたDD13ですが、その前に江若鉄道で作られた試作のDD13を忘れるわけにはいきません。サイト・オーナーは何度か江若鉄道を訪問する機会がありましたが、ついにDD13を撮影する機会はありませんでした。この写真は後に別府鉄道に譲渡された後の、1970/3/11に別府港機関区で撮影したものです。

この頃の別府鉄道は大量の貨物を抱えて、写真のような長大な混合列車が運行されていました。この列車は先頭がDB201、長い貨車の列があって最後に2軸客車ハフ7、そしてDD1351の後補機が付いていました。別府鉄道にしても江若鉄道にしても、線路の状態はあまりよくありませんでした。このような軸重の重いディーゼル機関車が運行できたのは速度が必要でない貨物列車だったからでしょう。

DD13110

国鉄福知山線の川西池田駅で貨車の入換作業をしているDD13初期型DD13110です。1966/3/7の撮影です。う〜〜ん、手前の電柱が邪魔だナ、もう一歩前に出て撮影すべきでした。

DD13型がもっともよく似合う大都会のヤードで入換作業をしているところです。ここは阪急梅田駅の隣の中津駅に程近い国鉄梅田貨物駅のはずれです。ご覧のように五月蝿い架線ビームの下でコンテナ貨車やパレット貨車の入換に忙しそうに働いていました。。

これを撮影した頃のDD13は、灰色と朱色のディーゼル機関車色になっており、ヘッドライトもシールドビームに取り替えられていました。シールドビームはどんな機関車につけても似合わないですね。

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