古い車輌の写真

井笠鉄道 1 籤場車庫

籤場駅

RP067 Web#=134 掲載2008/5/22

晩年になっても車両数が多かった井笠鉄道を取り上げてみましょう。籤場(クジバ)車庫を訪問したのは1970/5/10、少しお天気が怪しい初夏の日でした。籤場駅で軽快な音を立てて出て行くホジ102+ホハ3の列車を見送って、「さあこれから撮るぞっ!」と気合の入ったところです。

籤場車庫

車庫の入り口から全景を撮りました。こうして線路だけを見るとレールが細いので、2フィート6インチという狭いゲージとは思えません。客車は軽便鉄道独特の頭でっかちのプロポーションです。

車庫の建屋に近づいて行くと小さな3号蒸気機関車がバケットカーとオープンエンドの客車に間から顔をのぞかせていますでしょう。中央に見える小さなターンテーブルは昔在籍していた超小型の単端式ガソリンカー(運転台が片方にだけ付いている)の向きを変える(前進しか出来ない構造でした)ためのものでした。

バケットカーと蒸気機関車

井笠鉄道といえば現役を引退した多数の軽便蒸気機関車を保管していたことで有名でした。車庫の建屋の入り口に3号蒸気機関車がおいてありました。なんだか「車庫へ見学においでください」と招いているように思えたのは気のせいでしょうか?

バケットカー

写真5には別のバケットカーのホジ7が待機してます。古い軽便鉄道の大型ガソリンカーの典型でしょう。正面の荷物デッキには何を載せたのでしょう。新車の自転車かな? それとも都会に出て行った子供たちに送る農産物の箱かな?

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