古い車輌の写真

井笠鉄道 3 3号蒸気機関車

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RP069 Web#=132 掲載2008/5/24

籤場の車庫で保管されていた3号蒸気機関車です。1913年の開業時に3台がドイツのオレンシュタイン・ウント・コッペル社で新製されました。永年にわたって主力機関車として愛用されましたが、1961年に新製された大型ディーゼルカーのホジ100形が就役すると廃車となり、籤場の車庫で保管されてきました

私が訪問した時には古いボギーのバケットカーの隣で鉄道ファンを歓迎する看板のようになっていました。ボイラーからシリンダーまでのスチームパイプのカバーがなくなっています。ヘッドライトも失われていて、チト残念な表情でした。

ロコの後に置いてあった空き箱に乗って、少し見下ろす角度から撮りました。このアングルで見ると、ロコがとても小さく感じられました。

廃車になってからも後も3両はそのまま鬮場車庫に他の蒸気機関車と共に保管されていました。2は1962年に3と改番の上で岡山市にある池田動物園に譲られて現在も保存されています。写真は両備バス株式会社西大寺鉄道の車輌と一緒に池田動物園で保存されている姿です。

西大寺鉄道(写真の客車と貨車)のゲージは3フィート、井笠鉄道(ロコ)のゲージは2フィート6インチ、ロコと客車の間のレールはゲージを調整するためにカタカナの「ハ」字状に広がっています!

ホンモノの3号機は井笠鉄道が経営する赤坂遊園に保存されていましたが、その遊園地の閉鎖に伴い広島県府中市にある新市クラシックゴルフクラブの入り口付近に客車のホハ12と共に保存されています。

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