古い車輌の写真

花巻電鉄 5 デハ 1

デハ3

RP081 Web#=148 掲載2008/6/13

鉄道線で使用するための木造電車のデハ1〜3は1924年、4は1925年に雨宮製作所で作られました。全く同じ番号の軌道線車輌とは異なり、全幅2134mmと普通の軽便鉄道用車輌の巾を持っていました。当初は正面3枚窓で側面窓上に設けられた半月状のアーチ型採光窓が特徴でした。そのうちのデハ3と4は1931年に発生した車庫の火災で焼失し1932年に木造時代とよく似た形態の半鋼製車として復旧されました。

デハ21

鉄道線で使用するために木造電車のデハ1〜3は1924年、4は1925年に雨宮製作所で作られました。そのうちデハ1と2は1931年の車庫の火災に遭わずに木造電車のままで活躍を続けました。1960年と1962年にデハ1と2の台車、機器等を使ってスマートな張上屋根とノーシル・ノーヘッダーの車体に乗せ換えられデハ21と22になりました。トロリーポール集電のまま軌道線で使用され、軌道線が廃止になった1969年に廃車となりました。

デハ22

軌道線が最後までトロリー・ポールにこだわったのは、架線が普通の電柱に間借の形で吊下げられていて垂下量が大きかったためと聞いております。

デハ1と2の元の車体は「花巻電鉄 3 木造電車」の記事をご覧下さい。

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