古い車輌の写真

国鉄鷹取工場 1 SL

8620型8642

RJ010 Web#=17 掲載2007/12/15

国鉄鷹取工場にはいろいろな怪しげな機関車などがたむろしているところとして興味を掻き立てられておりました。1964/9/4と1969/8/11の2回訪問する機会がありました。ここでは1964/9/4の収穫をご紹介しましょう。

写真1と2は8620型8642号です。鷹取工場の廃車置き場で見たときはご覧のようにストレート煙突のつまらないハチロクでしたが、実は神戸港の引込み線でアラームベルを鳴らしながら活躍していた蒸気機関車です。写真2は神戸港のヤードで入換作業にいそしんでいるところです。この写真は1965/1/2撮影です。

230型233

写真3と写真4は大阪の弁天町にある交通科学館で明治時代の形にきれいに復元されて保存展示されている230型233号蒸気機関車です。個人的にはこの鷹取工場時代?の写真のように空制関係の機器や配管がゴチャゴチャと付いている方が好きなんですが。

233の煙突の後ろにある圧縮空気冷却管の配管が印象的ですね。普通はサイドタンクの横なんかに這わせるのですが、230型はすべてこの位置だったようです。模型にするのなら断然こっちの空制化後ですね。


233の背後は元阪和のED38の4号機です。引きがなかったので撮れませんでした、残念! 前に止まっているのは貨車移動機の残骸です。これは明日Upします。

若鷹号

写真5は若鷹号蒸気機関車です。この機関車は元阿波鉄道4型7号機で国鉄に買収後ア7の番号を与えられ岡山機関区で入換に使用されました。原型はオーレンシュタイン・ウント・コッペルの典型的な小型蒸気機関車でした。その後鷹取工場の教習用機関車として実習を兼ねた更新修繕を受けました。その際にキャブ、水タンク、コールバンカーなど外見に大きな影響を与える部分も国鉄標準型蒸気機関車に近いデザインのものと取り替えられて、コッペル独特のデザインは失われました。今は京都にある嵯峨野観光鉄道のトロッコ嵯峨駅前に緑色!に塗装されて保存されているようです。

7100型蒸気機関車 義経号

鷹取工場の看板である復元された7100型蒸気機関車、義経号です。このように大切に上屋がかけられた状態で写真は撮りにくかったのですが、動態保存?ということなのでいたし方が無いでしょう。現代の客車を牽引するために後ろ側のエンドビームの上部!に大型の自動連結器が取り付けられています。日本において最初に自動連結器(小型のアメリカ流儀のものですが)を採用した蒸気機関車ですが、まさかこんなにでかい連結器を取り付けられるとは、想像もしていなかったことでしょう。

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