古い車輌の写真

南海電鉄の貨物列車 2

ED5201

RP088 Web#=155 掲載2008/6/20

1900年に南海鉄道が天下茶屋〜天王寺間2.4Km(天王寺支線)を開業しました。1903年に大阪のターミナルである難波と和歌山市間が全通し、天王寺支線は国鉄との直通貨物列車の授受が主な仕事となりました。この写真を撮影した頃の旅客営業は2両のモハ1251形がのんびりと往復していました。

天王寺支線は南海電鉄が1984年に貨物営業を廃止したためにごく小規模の旅客営業だけが取り残されていました。同じ1984年には地下鉄御堂筋線の工事のために南海電鉄本線からの接続が絶たれた孤立路線となってしまいました。旅客営業は1521形電車が2両だけこの区間に閉じ込められて続けられましたが、1993年の地下鉄御堂筋線の完成と共に天王寺支線全線が廃止となりました。
写真1は貨物営業が続いていた頃の1970/11/3に、ED5201形5201と5202が牽引する貨物列車を天王寺駅の跨線橋から撮影しました。

ED5152+ED5153

写真2と3は1971/9/12に撮影した東芝製戦時標準型電気機関車ED5151形5152と5153が牽引する貨物列車です。

高野線の15mクラスの電車モハ1251系などと比べると、40tもある重い電気機関車が重連(合計80t!)でやってくるのは迫力でした。

写真でご覧のように泉州地区の野菜でも運んでいたのでしょうか10輌程度の国鉄ワムやワラと南海電鉄のワフが最後につながれています。

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