ED5109
RP089 Web#=156 掲載2008/6/21南海電鉄には木南車輌製造株式会社で作られた独特のデザインの凸形電気機関車が多数在籍していました。イコライザーつきの電車型台車は、電車用に組成されたダイヤを乱さないように高速で走ることに重点を置いていた設計でした。 写真1のED5109はED5105形に属し8輌作られました。堺東駅で1970/11/3撮影です。
ED5110

凸形のキャブはとても大きく、横方向に座って運転する機関士さんは気持ちよく仕事が出来たことでしょう。屋根全体が前後に庇となっていました。古い設計の影響なのでしょうか、キャブの真下には小さなクイン・ポストが設けられていました。
ED5119

深い緑色の車体、赤錆色の屋根、ニス塗りの窓枠、真紅のエンドビームという電気機関車としてはオシャレな塗装でした。車体側面には大きな装飾的な書体で番号だけ(EDの表記はなし)が記されていました。
ED5124

屋根の上には私鉄の象徴である横型碍子のパンタグラフが装備されていました。 写真4のED5124はED5121形に属し12輌作られました。ED5121形の内5123と5124だけは側窓の数が4枚です。
ED5126

南海電鉄の貨物列車はこの形の電気機関車と、これまた独特のデザインの有蓋緩急車がセットで、電車に負けない高速で運行されていました。
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