古い車輌の写真

同和鉱業 小阪鉄道線 1 SL

11号 蒸気機関車

RP094 Web#=161 掲載2008/6/26

小坂鉱山は1861年ごろから採掘が始まりましたが、近代的な鉱山となったのは政府から払下を受けた藤田組の時代からです。小坂鉱山と奥羽本線の大館駅を結ぶ小坂鉱山専用鉄道は1908年に2フィート6インチゲージの軽便鉄道として開通しました。写真の11号は1926年に12号と共に作られた軽便用としてはかなり大型のC形タンク機関車です。11は最後まで使用された蒸気機関車で1962年に廃車と成りました。この写真は友人が11の現役時代に撮影したものです。

小坂駅にある車庫の近くに屋根つきで保存されていました。1966/8/5の撮影です。11と12は最後まで非電化区間の予備機として保管されていました。

廃車になったからそれほど年月が経過したわけでもないので、綺麗な状態を保っていました。すぐ側にある検車区の人達が手入を欠かしていなかったためでしょう。

この保存機を撮影した頃は新しい鉱脈が小坂鉱山の近くで発見されて、線路は3フィート6インチに改軌され大型のB-Bディーゼル機関車や快適な新型ディーゼルカーが増強されていた頃です。

正面から見ると、アレ〜ッ煙突が少し傾いている。

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