古い車輌の写真

同和鉱業 小坂鉄道線 2 DL

DC 1

RP095 Web#=162 掲載2008/6/26

蒸気機関車が運行する2フィート6インチゲージの軽便鉄道として始まった鉱山鉄道ですが、花岡線は1951年に3フィート6インチゲージに改軌されました。ここで従来使われていたのは230形256やB6の2120形2347でした。写真1の型式22C-2、番号DC1はもともと花岡線用として1956年に新三菱重工業三原製作所で新造されました。このL型ディーゼル機関車のおかげで花岡線の燃料費は1/5にまで改善されたそうです。重量22トン、出力225PSと地方鉄道用としては小型の機関車でした。1966/8/5小坂駅にて撮影。

DC 2

写真2は型式22C-2、番号DC2で花岡線用の増備として、DC1と同じ仕様で翌1957年に新三菱重工業三原製作所で新造されました。写真で見られるようにサイドロッド、ジャックシャフトとスコッチヨークのついたインサイド・フレームのL型ディーゼル機関車です。

DC 3

写真3、4と5は1957年に型式22C-2、番号DC3で2フィート6インチゲージの小坂線用として新三菱重工業三原製作所で新造されました。仕様は最大高と最大幅がナローゲージに合わせてあるだけで他は同じですが、近い将来に計画されていた3フィート6インチゲージへの改軌に備えた設計がされていました。

足回りは軌間が狭いので動輪が主台枠の内側に組込まれたインサイド・フレームです。DC1や2と違い2フィート6インチゲージ軌間ではランボード下にエアタンクを収容できなかったので、キャブの後ろ側に2本のエアタンクを背負っていかめしい表情をしています。

DC3とDC4は小坂線が改軌されたときに新三菱重工業三原製作所に送られ、3フィート6インチゲージに改造されました。

DD 53

小坂線の改軌に伴い1962年に新三菱重工業三原製作所でB-B型液体式ディーゼル機関車が3台新造されました。エンジンはディーゼルカー用に大量に作られていたDMH17が2台搭載されており出力は合計600HPです。後に国鉄のDD13と同型機が導入されるまでは主力ディーゼル機関車でした。

写真6はDD10形DD53です。

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