古い車輌の写真

同和鉱業 小坂鉄道線 3 DC

キハ1005

RP096 Web#=163 掲載2008/6/28

写真1と2はキハ41500形キハ1005です。1959年の国鉄のキハ41545を譲り受けて改番したディーゼルカーです。

もともとは花岡線で使用されていたのですが、キハ2100形の導入で撮影した頃はもう使われていなかったようです。小阪駅ヤードの端っこに停められていましたが、写真で見られるように塗装もかなり痛んでいました。

キハ2101

写真3はキハ2100形キハ2101です。キハ2100形は改軌後の旅客輸送用に新造された大型の優秀なディーゼルカーです。日本車輌蕨(ワラビ)工場で1962年に作られました。エンジンは当時のディーゼルカー標準のDMH17Hで出力は180PS、両運転台でセミクロス・シート、雪国なので優秀な暖房設備を持っていました。このような豪華なディーゼルカーを新造したのは、新しく発見された鉱床がとても大きくて鉄道として伸び盛りの時期だったことが伺えます。

キハ2104だけが故障続きだったので、縁起を担いでキハ2108に改番されたようです。1994年に小坂鉄道線は旅客営業をやめて貨物専業に変わりました。4両のキハ2100形の内キハ2108とキハ2102だけが同じ同和鉱業の片上鉄道線に転属となりました。同和鉱業の片上鉄道線ではキハ2108がキハ800形キハ801に、キハ2102がキハ802に改番され、片上鉄道線の終焉まで活躍をしました。

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