古い車輌の写真

同和鉱業 小坂鉄道線 4 客車

ハ1

RP103 Web#=163 掲載2008/6/29

写真1は小坂駅に11号蒸気機関車と並んで保存されている客車ハ1です。1916年に日本車輌の熱田工場で作られた木造オープンデッキの2軸ボギー客車です。1921年に車内が改造されて貴賓車となり1962年に廃車となりました。小坂鉄道線の客車はより高級?なイコライザー式台車を持っていましたが、このホハ1は少し大柄なアーチバー台車を装備していました。

ホハフ50

写真2はホハフ300形ホハフ50の廃車体です。1909年山陽鉄道兵庫工場で作られた木造古典ボギー客車を改造したものです。改造とは言っても流用したのは台枠と台車ぐらいで、半鋼製車体を新造して乗せ換えたものです。山陽鉄道から鉄道省を経て同和鉱業片上鉄道線に払い下げられホハフ302と称していましたが、花岡線の改軌に伴い転属してきてホハフ50となりました。当初は花岡線で混合列車につながれて運用されていました。ディーゼルカーの導入による客貨分離で使用されなくなり1963年に廃車となりました。その後小坂線の小阪駅と茂内駅の中間地点で、真ッ黄色に塗装されて保線工手の休憩所として使用されていました。

ホハ52

写真3〜5は大館駅の片隅で詰所?となっていたホハ12000形ホハ52です。1914年鉄道省大宮工場製の木造2軸ボギー車で、国鉄からホハ12243の払い下を受けてホハ52に改番したものです。ホハフ50と同じ様に花岡線で使われていましたが1963年に廃車となりました。

ホハフ50の真黄色とは違い、薄い青みがかった灰色に塗装されていました。

ダブルルーフの横にトルペード形ベンチレーターが並んでいるのに注目してください。このタイプのベンチレーターは電車であれ客車であれローカル線の象徴の様に感じました。

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