古い車輌の写真

名鉄岐阜市内線 7 貨物電車

デワ22

RP108 Web#=191 掲載2008/7/27

美濃電気軌道が1922年に名古屋電車製造で、デワ601〜605という四輪単車の木造電動貨車が製造されました。この中で603〜605は電装解除して貨車となりましたが、残りの601と602は名鉄合併後もデワ21と22として引き継がれました。デワ21は太平洋戦争時に被災し、復旧せずに1953年に廃車となりました。写真1と2の写真のデハ22は1964年まで現役で生き残りました。

写真2のデワ22の奥に見える古くて背が高い下見板張りの信号取扱所にも注目してください。

デワのだるま

写真3と4は戦災をうけて復旧されることなく1953年に廃車となったデワ21と思われる廃車体です。係員の方たちの洗濯済み作業服を架ける物干し場が見えます、この頃は乾燥機なんて気の利いたものは無かったのでしょう。

この電車は達磨さんになってからも久しく経つのか、手前奥側だけ車体が少し傾いています。

この頃の地方私鉄の車庫裏にはこのような珍しい貨物電車や各種廃車体がゴロゴロしていて、とても楽しいところでした。昨今の車庫は日本人の特性なのか整理整頓が行き届き過ぎて味わいがなくなったのは、外野の無責任人間としてとても寂しいことです。

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