古い車輌の写真

ワム 4 変わったワム

ワム400形ワム407

RJ064 Web#=204 掲載2008/8/9

写真1は下の写真のレム400形から改造されたワム400形ワム407、1970/7/9東海道本線西宮駅にて撮影。ワム400形は1969年と1970年に10両がレム400形から試作改造され、1971年に100輌が量産改造されました。改造といっても内容は密閉型扉の簡易化、床板取り付け、塗装の白から黒への変更という簡単なものだけでした。何が問題であったのかはよく分かりませんが1973年から廃車が始まり1979年には全滅しています。

レム400形レム909

写真2はレム400形レム909、1969/9/1山陽本線姫路市場引込線にて撮影。レム400形は1960年から1963年にかけて703両が作られました。帰路が必ず空荷となる高価な冷蔵車を、有蓋車兼用に出来ないものかと試みられたのがレム1形であり、レム400形はその改良形後継車でした。しかし本来の冷蔵車よりも保冷性能が劣っていたために荷主に敬遠されました。1967年には廃車の方針が出ましたが、一部(110輌)はレム400形汎用有蓋車に改造されました。残った未改造のレム400形は1974年までに廃車となりました。

ワム49100形ワム49100

写真3と4はワム49100形ワム49100、1973/4/15東海道本線西宮駅にて撮影。屋根が開くトムとワムを兼用できる有蓋貨車が1960年に3輌試作されました。屋根の開き方が3種類ありワム49000形は多数に分割した屋根板を積み重ねる方式、ワム49100形は多数に分割した屋根板を妻面に重ねる方式、ワム49200形は2分割した屋根を相互にスライドさせる方式でした。このうちワム49200形の方式はドイツで実績がありましたが、他の2方式は日本オリジナルのようです。

やはり国鉄のような大きな組織では、このような複雑で繊細な方式には無理があったようです。ワム49000は1972年に、ワム49100とワム49200は1986年に廃車となりました。

毎日通勤に乗車していた西宮駅で、たったの1両しか在籍していない珍しい貨車を発見した時は大変興奮したものです。残りの2種類は一度も見ることが出来ませんでした。

ヤ1形ヤ4

写真5はヤ1形ヤ4、1970/6/5東海道本線西宮駅にて撮影。ヤ1形は当時最もたくさん作られていたワム23000形から改造されました。用途は各種の試験をするための職用車でヤ1はブレーキ試験、ヤ2は車両運動試験、ヤ3は軌道試験、そしてヤ4は構造物試験用でした。

ヤ400形ヤ411

写真6はヤ400形ヤ411、1969/3/25安治川口駅ヤードにて撮影。ヤ400形は1968年にワム60000形から16輌が改造された信号機器輸送専用車です。内部には信号機器を荷役するため、小型のジブクレーンが装備されていました。
ヤ411の次に写っているのは初期型(所謂額縁付き)のワム60000から1輌だけ改造されたヤ410です。撮った時にそれを知っていたらもう1回カメラを向けていたのに残念至極です。

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