古い車輌の写真

高松琴平電鉄 Vol. 13 1021〜1025

1021

RP122 Web#=220 掲載2008/9/8

写真1は1020形1021、写真2は1022、共に1973/5/1瓦町駅にて。

高松琴平電気鉄道が電車の標準化を狙って大量に導入しようとしたのが元名古屋鉄道のMT編成モ2700+ク3700の1020形電車です。琴電では奇数車がMで、偶数車がTcとなっておりました。

この1021 + 1022の名古屋鉄道時代の旧番号はモ3703 + ク2703です。この編成が名古屋鉄道で車体新造された時はモーターの出力が小さいので、それを補うためにM+M編成となっていました。このク2703は新造当初はモ3704(初代)と名乗っていましたが、方針が変更となり電装解除されてク2703となりました。

写真3は1020形1023、写真4は1024、共に1973/5/1瓦町駅にて。
この1023 + 1024の名古屋鉄道時代の旧番号はモ3701 + ク2701です。ク2701はク2703と同じ経緯でモ3702という旧番を持っていました。

名古屋鉄道3700系(2代目)は1957〜1958年 日本車輌(本店)で、木造車などの機器を流用して新造した車両です。ところが元の電車が軽い木造車だったのでモーターの出力が少ないために速度が出ないという欠点を持っていました。そこで車体新造から僅か12年後に高松琴平電鉄に譲渡が始まりました。1973年に発生したオイルショックに伴い、名古屋鉄道の輸送量が増加したために譲渡は8編成16輌に留まりました。

写真5は1020形1025、1973/5/1仏生山車庫にて。

1025の名古屋鉄道時代の旧番はモ3718でした。
1020形は冷房装置を搭載していなかったのでカルダン化された1029〜1032を除き、1989年以降に廃車となりました。

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